52階:森アーツセンターギャラリー
ミュシャ展‐パリの夢 モラヴィアの祈り-
まず
ミュシャの絵自体はどこかで椿姫とか黄道十二宮とかを見たことはあったと思いますが
それがミュシャという人の絵であると認識しだしたのは何年か前のネットのどこかのまとめ記事でした。
どうやらその頃の小生はその記事をはてなブックマークしてなかったようですが…。
パッと検索してみた感じ、多分これがそうだったような気もします。
【画像あり】ミュシャが書いた女の子の可愛いさは異常 センスは時を越えて輝くな | うましかニュース
ミュシャ様式に簡単に魅せられた訳ですが、まあそれで終わりだった訳で。
それから時が経ち―――
今回のミュシャ展を知った訳です。知ったのは多分、電車の広告かな。
3月初めに知って「行けたら行きたいな」なんて、思ってたのですけど
まさか同月に行くとは思ってなかった。
(結局行けなかった、なんてことよりはずっといいのですけど。)
そんなこんなでミュシャ展に向かうお話
散髪に行くついでに、なのかミュシャ展に行くついでに散髪なのかはまあ置いておいて。
今日はヘヤサロンにも行ったんですね、人生初のご予約をして。
小生はそういう御洒落なところとは無縁な人間ですゆえなんとなく緊張するのです。
まあ予約をして向かい着いたところ時間に少し余裕があったので
ちょうど近くにあったセブンイレブンでミュシャ展の当日前売り券を買いました。
その後すぐにヘヤサロンに入店してこうあからさまに「こういうお店不慣れです」って感じの雰囲気を出しつつ(出てしまいつつ)も
スタッフの方は丁寧に対応してくれたと思います。やり難かったと思うけどね!
湯加減いかかですか、に「大丈夫です」って答えてしまってこれは「気持ちイイです」とかって言った方が相手も気分良いのではって思ったのに力加減いかがですかにも「大丈夫です」って言っちゃって敗北感あったけど温タオルの時に言えた
— 神火 (@Dsinka) March 22, 2013
とまあこんなことを途中考えつつも
良い感じに髪を切ってもらってスッキリかっこよくなったんじゃないかな、って思いました。ってこれヘヤサロンに行った話として終わりそうになってる
ということで一路、六本木ヒルズへ。
(ワンダバダバ)
ミュシャ展に到着したお話
はい、ということで髪を切ってもらった小生は電車に乗り六本木へ。
目的地は六本木ヒルズの森タワーでしたので日比谷駅からそのままヒルズ方面へ出たのですけど…
森タワーを探して、森アーツセンターギャラリーまでの行き方を探してと
多分30分ぐらい迷いましたね…。
行き方わかりにくすぎぃ!って思いましたけど
帰るときはすんなり帰れたのでそうでもなかったようです。
はてさて、やっとのことで「ここか」という場所にたどり着き、受付に前売り券を出しミュシャ展の入場券と引き換えてもらいエレベーターで52階へ。
いやー本当エレベーター凄いですね、52階だっていうのにすぐ着きましたね。
途中耳がやっぱり気圧の変化で圧迫される感じのアレが来ましたけど。
---閑話休題---(知ってるからつい使ってしまう系)
ここからがメインのミュシャ展のお話
はい!長い前置き、でもなんでもないようなお話ばっかりでしたね。
ここからメインですよーミュシャ展のお話ですよー。
つってもなんか特に語れるようなこともないんですけどね、取り留めのない感想みたいなもので。
ミュシャ展では音声案内の貸し出し(500円)をしており
先に書いた程度のミュシャの知識で無教養な小生なので借りようか迷ったんですが
自分のペースでゆっくり見てみたかったので借りないことに。
入ったらまずプロジェクターでミュシャの写真が映し出されてて
一緒にミュシャが撮ったセルフポートレートや友人たちとの写真が展示されていました。
その横にミュシャの自画像、息子や娘の絵などがあってそこで初めて生の油絵を見たのですが油絵って本当に厚みがあって凄いですね。
それが表現の一つになってて奥行きを感じれて。
ミュシャの娘さんの絵や、部屋の?アトリエの?(忘れてしまった…)絵が油絵なのも加わってか凄く立体的で引き込まれました。
それから流れに沿って見ていったんですが思ってたよりもずっと大きい作品もあってどんどん引き込まれていきました。
有名な『ジスモンダ』や『椿姫』も見れました。
途中にソファーと一緒にカタログのサンプルがあって「よっしゃ、これ見て事前知識つけたろ」と思ったんですけど
結構な長さだったので流し読みで済ましてしまいました…
でもアレですねやっぱりカタログで見るのと実際に見るのとじゃ色や大きさからくる印象が違っていて実際に見てよかったなあって思いましたね。
また実際にミュシャがデザインしたビスケットの缶や箱、香水の実物も展示しておりそれも面白かったですね。(あんなデザインした箱のビスケットがあったら買っちゃうだろうなー)
特に香水が使用されてないものがそのまま現存していてまた違う意味で面白かったです。
JOBというタバコの箱の絵はやっぱり素敵だなーと思ったり。
その後また見ていったんですが、『四芸術』と『月と星』この二つの作品がとても好きになりました。
どちらも連作になっていて『四芸術』は『ダンス』が特に、『月と星』は『月』が一番気に入りました。
ミュシャ展、習作も一緒に展示されていたんですけど『四芸術』の習作もあり習作の方の『ダンス』もまた少し違った雰囲気を出していてそちらも好きです。
多分、すっごい有名でド定番な『四芸術:ダンス』なんですけどダンスを擬人化した女性の魅力、艶やかさが凄くてですね、虜になるってこういう感じでしょうね。
『月と星:月』は女性の表情や星の綺麗さが好きです。
宗教系の作品も出てくるんですが、その中でとても印象に残ったのが
『百合の聖母』です。
この聖母の表情が本当になんとも言えなくてアルカイックスマイルと言うと違うのかもしれませんが、そんな表情をしてるんです。
ずっと見ていられそうな、心が落ち着くような絵でした。
また神智学などのこともあってかそれまでのミュシャ画とは全く違う作風の作品もありその中のひとつ『ボスニア伝説:死神ムルシア』が今までのミュシャ画じゃないとはいえ迫力が凄くてジッと見てしまいました。
ミュシャの一大シリーズ『スラブ叙事詩』の下絵なども展示されていて
実際の『スラブ叙事詩』は横8m縦6mのとても大きい作品らしくそれを持ってくることは出来なかったようで
下半分の下絵やデザイン画(だったかな…?)などを展示していたようです。
そんな大きな作品の下半分の下絵なのでそれだけでも十分大きく迫力がありました。
またプラハ大聖堂のステンドグラスのデザインもされたらしくそれの習作や写真などが展示されていて
いつか現地に行って『スラブ叙事詩』やステンドグラスを見てみたいですね。
これが大体の流れでミュシャ展の展示が終わりました。
あ、そうだ途中のポートレートで何度かゴーギャンが出てきてとても仲がよさそうなのがびっくりしましたね。
その後は物販へ
すっかりミュシャに感化された小生はいっぱいいろんなものを買ってしまいましたね。
今日のミュシャ展で買った品々。 クリアファイルにダブルファイル、クリアマーカーとチケットホルダー
ミュシャ展で買った品々その2。 大判ポストカード2枚にポストカード10枚。あと右端に写ってる大判ポストカード用のフレーム。
『百合の聖母』クリアファイルと『月と星:月』と『四芸術』のポストカードはもう買い!でしたね
物販にはミュシャ作品のリトグラフも置いてあり何十万もするものもあったんですけど
『月と星:月』などは5万8千円などでちょっと頑張れば手が出せそうで「うっ…」ってなってしまいましたね。飾る場所がないので夢想しただけで終わりましたけど。
たくさん買ったポストカードですが大判は1枚180円、通常サイズのは120円と手軽なお値段で今思うともっと買っても良かったかなーなんて。
でもやっぱり買いすぎで全部で4,990円もしちゃって…。
2,000円のカタログは買わなくてよかったなー、と思いつつ今はやっぱり買っておけばよかったかな、なんて思ってます。
ミュシャの作品や解説などが見れる訳ですしね。
帰ってきてからは『月と星:月』の大判ポストカードをフレームに入れて飾り、チラチラと眺めています。
そしてその他の大量のポストカードやクリアファイルの仕舞い場所が未だに決まっておりません!どうしよう!
でも四芸術のポストカード素敵だったからもっと買ってもよかったかな、なんて。
仕舞う場所も考えずに思ってたりもするわけです。